月別アーカイブ: 2014年5月

宝福寺

1451年に創設されたお寺です。お堂は八代将軍吉宗の江戸時代に作られました。太平洋戦争中は学童疎開の受け入れ場所になり、横浜の二谷小の児童が来たそうです。その際、柱にいたずら書きをされたというお話を聞きました。長尾山宝福寺と言いますが、長尾と書いて「なごぉ」と読むそうです。長尾山は相模川を挟んだ向かい側にあります。

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それから、お願いを書くように勧められたので、「世界平和」と書いておきました。

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現在の二谷小(横浜市東白楽)

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正覚寺

平安時代後期に作られたお寺で、今とは違う場所にあったそうですが、三増合戦の際、武田軍に焼かれ、今の場所に移りました。境内には俳句の句碑がたくさんあります。
民俗学者の柳田國男も本堂に宿泊し、句を残しています。「山寺や 葱(ねぎ)と南瓜(かぼちゃ)の 10日間」
毎日、同じものがでたようですね。

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本堂には、吊し雛がありました。1年前から本開帳のために作成したそうです。今回で、初めての吊し雛だそうです。

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宝珠庵

かつて、宝珠庵は沼本というところにありました。しかし、明治初年の水難で、堂宇を失いました。再建の努力も虚しく、昭和3年に正覚寺に合併しました。観音さまは沼本にありましたが、昭和41年ダム建設のため、水没し、現在は正覚寺にいらっしゃいます。前回は上のお堂にありましたが、今回から本堂で拝むことができます。

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前回まで観音さまがいらしたお堂です。

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顕鏡寺

今は昔、京にお姫様がいました。お姫様はある男と恋に落ちましたが、ある男は身分の低いもので、大臣である父から別れるように言われました。しかし、別れることができずに、二人の新天地を求め、東へ下りました。そして、岩窟があるこの地に着ました。そこで、岩若丸という男の子が生まれました。岩若丸はスクスクと成長しました。ある日、岩若丸は落石に遭い、幼くして命を失いました。父親はその姿をみて、悲しみにくれ、数日念仏を唱えました。すると、岩若丸が生きかえりました。ところが、岩若丸の母の姿が見えません。失意のあまり飛び出て行ったのでしょうか。
父親は、かつて姫様であった妻を探す旅にでで、岩若丸を知人に預けました。そのとき、父親は鏡を二つに分け、半分を岩若丸に渡しました。岩若丸は成長し、父を探す旅に出ました。あるところに、目の見えない老人が鏡を持ちながら念仏を唱えていました。岩若丸が持っていた鏡と合わせるとピッタリ合いました。その老人は父だったのです。しかし、父はすでに病にむしばまれ、すぐになくなってしました。岩若丸は母のふるさとである京に上り、母のことを伝えたところ、みな驚いたそうです。岩若丸はその後、今の顕鏡寺の和尚さんになりましたとさ。

お寺の名前の由来はこの岩若丸の話からきています。本堂には龍の彫刻がありますが、地元の中学校の美術の先生が塗ったそうです。

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長福寺

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相模湖とプレジャーフォレストがある嵐山を見渡せるところにあるお寺です。観音さまの前で唱える御詠歌をやっている方がいらっしゃいましたので、お話を伺いました。津久井観音霊場は7回も回られた方もいらっしゃいました。
御詠歌の講があり、今回も観音霊場の巡礼に参加するそうです。
御詠歌を歌ってもらました。

観福寺

このお寺は高野山真言宗です。来年が高野山開山1200年目になること、春は下と一ヶ月ぐらい季節が遅いこと、高野山では山菜がたくさん採れることなどお話を聞きました。本堂には、般若心経で書かれた絵仏がありました。檀家さんが書かれたもので、一つ作るのに3ヶ月ほどかかるそうです。文字があまりにも小さいので、ルーペが置いてあります。作品の見事さに感服しました。
かつては、学校として使われていた時代もあったそうです。旧甲州街道が近くを通っています。江戸時代は多くの旅人たちが道中の安全の願って、このお寺を訪れたのでしょう。

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向瀧寺

普段は自治会館として使われています。元々は、お寺がありました。敷地内には向瀧寺跡という碑があります。朱印を頂く途中、宝泉寺と浄蓮院のお坊さんとそのお連れの方々と会いました。観音さまに般若心経をお唱えする有難い場面に出くわしました。お連れの方々は装束に朱印がされていました。

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