日別アーカイブ: 2014年5月11日

久保沢観音堂

坂東33カ所霊場と西国33カ所霊場の全ての観音さまを模写した観音さまがあります。元々は、桂昌寺というお寺にありましたが、なくなったので、今の場所に移りました。久保沢はかつて久保沢宿として栄え、定期市も開催されていました。江戸時代には、打ちこわしの対象になるほどの商家もありました。観音堂は温泉坂にあります。名前は近くの旅籠が熱海のお湯を持ってきていたことに由来します。

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三井寺

津久井湖建設のときに建て替えが行われた寺院で、案内には現代的感覚建築と記されています。一見するとお寺には見えません。本堂から窓ガラス越しに津久井湖が見渡せます。

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以前使われていた飾りがお福分けとして持ち帰りできます。仏壇などに飾るそうです。飾りは地元の方々が作りました。

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実相院

住み込みの住職さんはおられず、地元の方が管理されるお寺です。
地元の方が寄付された仏像などがたくさんあります。檀家さんとお寺の読み方が音読みであることの話をしました。
例えば、三井(みい)という地区のお寺は三井寺(さんせいじ)と読みます。仏教が中国から伝わってきたことがよくわかります。

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祥泉寺

室町時代に建立された歴史のあるお寺です。5色のひもは各霊場にありますが、観音さままで続いています。観音さまの光を現しているそうです。ひもは組みひもが盛んだったこの地域のものを使っているそうです。

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根本観音堂

根本自治会館に観音さまがいらっしゃいました。日応寺の所有でしたが、廃寺になり、地元の方々で管理されるようになりました。今回のご開帳で、観音さまを改修しました。
ここでも、地元の方々が作った飾りがあります。「きりはれて じょうたくざんの かぜおん せかいのへいわ ねがいたまわん」という御詠歌も地元の方々が作りました。

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中野堂

根小屋にある中野堂。このお堂は自治会館の中にあります。元々は筑井さんの所有でしたが、廃仏毀釈の関係で、ここの集落で管理しています。ご開帳初日ということで、地域の方が大勢いらっしゃいました。

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お堂の飾りは地元の方が手作りで作ったそうです。

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湘南寺

湘南ではなく、城山にある湘南寺。湘南という地名は中国の湘南に似ているからつけられたそうです。相模川が相模台地を削った地形はいわれてみれば、中国のような雰囲気もします。
観音さまは高い位置に祀られ、今回のご開帳を期に改修したそうです。本堂には、終戦直後の航空写真が飾られていました。檀家さんたちと当時はない圏央道やこれからこの地に通るリニアの話をしました。自然が数万年かけて作った地形も人間の数十年にはかなわないとも思いました。

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東林寺

高野山真言宗のお寺です。
お寺の方に、かつて、高野山の宿坊でお世話になったことを話すと、坂を登ったところにあるところですね。と即答してくださいました。
庭木がそよいでいました。
各札所には5•7•5•7•7の御詠歌があります。御詠歌は節を付けて唱えます。宗派により、流派が分かれています。
高野山真言宗・・・金剛流
真言宗智山派・・・密厳流
臨済宗建長寺派・・・鎌倉流
曹洞宗・・・梅花流
などいろいろあります。
御詠歌の始まりは、平安時代と言われ、花山法王が33箇所の観音霊場を巡礼したことに由来しているそうです。遣唐使が廃止され、国風文化が花開いていた時期で、和歌が流行し、かな文字が作られました。
津久井観音霊場の御詠歌は開場したときに作られたもので、江戸時代にできたそうです。

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